股関節の機能を高めるためにおすすめしたいのが「腰割り」です.
相撲にくわしい人ならわかると思いますが、腰割りは相撲の基本の稽古。
シコや股割りといった稽古もありますが、いずれも腰割りができなければ、うまくやることができません。
それほど腰割りは重要な稽古なのです。
股関節の機能が高まると、数多くの利点が生まれます。体の要の部分がしっかりするので、重心が安定してきます。
筋肉の使い方のバランスがよくなり、腰や膝に負担をかけることがなくなるので、腰痛や膝痛などの関節痛も解消できるはずです。
骨盤の歪みも矯正されてきます。骨盤と脊椎の配置もよくなり、腹筋や背筋、体を支える骨格筋にも過度の負担がかかりません。
体全体が動きやすくなり、疲れにくくもなるのです。
腰割りは内臓にも好影響を与えます。股関節周辺の血流がよくなるので、腸の働きも活発化。
消化不良や便秘などのトラブルも緩和してくるはずです。
下半身の血行もよくなるので、女性に多い冷え症の改善も期待できるでしょう。
また、リンパ液の流れが活性化することにより、むくみにくくもなります。
免疫系も活発になるので、細菌などの外敵に対する抵抗力も高まるのではないでしょうか。
こうした効果が期待できる腰割りは1日20~30回でOK。
一度やってみれば、股関節周辺の筋肉が刺激されるのが実感できると思います。
腰割りは1日30回が基本ですが、最初はそれ以下でもかまいません。
焦らず、ゆっくり回数をふやしていくことが大事です。